野村克也氏のあまり有名でない記録、エピソード 実は最多敗戦監督?

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名選手、名監督、名解説者であるノムさんこと野村克也氏。

野球に長く関わって来た野村氏は数多くの輝かしい記録の持ち主ですが、中には不名誉な記録もいくつか持っています。

あまり知られていない記録やエピソードを良い方、悪い方の両方とも取り上げます。

最多併殺打記録

プロ野球で最多併殺打を食らった選手は、野村克也氏です。

その数378は2位以下を100以上離してダントツです。

かといって、ノムさんが決して鈍足だからというわけではないです。

ノムさんはキャッチャーを続けているうちに、晩年鈍足になっていましたが、元々は俊足でした。

盗塁をいくつか決めてもいます。

併殺が多い一番の理由は打席数の多さです。

通算で12,000近い打席に立っているのは歴代最多です。

これだけ打席に立って、この数字なのですから、率としては高くありません。

ちなみにシーズン最多併殺打8回も日本記録です。

昔は肩が弱かった?

プロ野球選手としては肩が少し弱かったそうです。

入団テストの際、遠投では基準の記録に届かなかったのですが、係の人におまけをしてもらって、少し前から投げることを見逃してもらい、テストに合格したという逸話があります。

プロ入りしてからは、独自の練習方法で肩の筋肉を鍛えました。

これは日本人選手初のウェイトトレーニングだと言われています。

また、世界の盗塁王、福本豊氏への対策として、投手にクイックモーションをさせることを提案したので、盗塁阻止率が上がりました。

最多敗戦監督

日本プロ野球史上で最も負けている監督は、野村克也氏です。

その数1563敗。

ちなみに勝ちは1565勝で、ギリギリ5割を超えています。

最終戦で楽天が勝ったため、勝敗がタイにはなりませんでした。

これだけ負けていて名将と呼べるのかという議論はあります。

しかし、これだけ負けるには長く監督を続けなければできないわけで、しかも、弱いチームばかりを率いていたのですから、やはり名将といえるのではないでしょうか。

なお、この勝敗数を見てもわかるとおり、監督としても3000試合以上、出場しています。

選手、監督双方で3000試合以上出場しているのはノムさんだけです。

もっとも、選手として3,000試合以上出場しているのは、ノムさんと谷繁元信氏だけですが。

最多犠牲フライ記録

通算犠牲フライ113はプロ野球記録です。

犠牲フライを打つコツを身に着けていたとのことです。

しかし、現役最後に所属した西武ライオンズにて、一死満塁のチャンスに「最低でも犠牲フライなら打てる」と意気込んでいたのに、代打を送られたことにショックを受けました。

このとき、打者に対し「失敗してしまえ」と思ったことが、引退を決意するきっかけとなりました。

最多パスボール記録

いわゆる捕逸、捕手のエラー数ですが、これも通算132回で1位です。

シーズン最多捕逸17回も元大洋ホエールズの若菜選手とならび1位です。

これも出場回数が桁外れであることから生まれた記録です。

ちなみにメジャーリーグでは、今も昔も捕手が全試合フルイニング出場することなどありえないと言われています。

巨人が獲得を検討していた?

当時、人気のなかったパ・リーグに所属していた野村克也氏は、巨人軍を目の敵にしていた節がありますが、実は1975年に巨人軍が史上初の最下位になった際、選手兼コーチとして巨人軍から誘いを受けたそうです。

本人も内諾していたそうですが、肝心の長嶋監督が拒否したため幻に終わったとか。

ちなみに本人は少年時代、巨人ファンでした。

ささやき戦術

ノムさんの戦術として一番に思い浮かぶ「ささやき戦術」。

相手打者のプライベートなどを調べ、「銀座の○○ちゃんとはうまく行っているのか?」などとささやき、打撃に集中させない戦術です。

「王と長嶋と大杉と張本には通用しなかったよ」と言うところまでが一連のギャグとして、著書などで語られています。

この戦術、ノムさん自身が阪急の山下健捕手に「構えを変えたのか?」と言われた際、気になって仕方がなかったのがきっかけです。

そういう意味では、ささやき戦術の元祖は山下健捕手とも言えますが、戦術として利用し、広めたのは間違いなくノムさんです。

ちなみに王選手は集中力がすごく、長嶋選手は話が通じず、大杉選手には「うるさい!」と一喝され、張本選手には空振りのフリをして後頭部を殴られたことから通用しなかったとのこと(ただし、皆が話を盛っている節もあり、諸説あります)。

捕手としての本塁打記録

あらゆる記録に顔を出すノムさんですが、通算ホームラン数657本は、日本プロ野球界では王選手に続いて2位であるものの、捕手としてはダントツの数字です。

メジャーリーガーでも捕手で500本以上のホームランを打っている選手はいないため、捕手としての本塁打数は世界記録です。

またシーズン52本塁打も捕手として史上1位。

捕手として二桁本塁打21回21年連続も史上1位。

捕手としての枠を超えても、連続二桁本塁打21年は王選手や清原選手と並び史上1位です。

記録としては2位が多いものの、捕手として史上最高なのはノムさんで間違いないでしょう。

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