イカロスはなぜロウで固めた鳥の羽で飛んだか知っていますか?

地理・歴史系

勇気ひとつを友にして

「昔、ギリシャのイカロスは〜♪」というフレーズで始まる「勇気ひとつを友にして」という歌があります。
この歌でも歌われているようにイカロスはロウで固めた鳥の羽で空高く飛びますが、太陽の熱でロウが溶け、結局、転落死してしまいます。
では、なぜ、イカロスは鳥の羽で空を飛んだのでしょうか?
なんのために空を飛んだのでしょうか?

結論から先に言うと……

結論から先に言いますと、イカロスは父である名工ダイダロスと共に王様の怒りを買い、ダイダロスが過去に作った迷宮に閉じ込められてしまいました。
普通に歩いていては脱出できないので、彼らは鳥が落としていく羽をロウで固めて大きな翼を作り、空に飛び上がり脱出することにしたのでした。
見事に成功しますが、イカロスは父から太陽に近づきすぎるなと忠告を受けたのに、調子に乗りすぎて太陽に近づいたため、転落する羽目となりました。

ミノス王とミノタウラス

怒った王様というのはミノス王という人物です。
聖闘士星矢・冥界編に登場する冥界三巨頭のひとりミーノスのモデルとなった人物です。
ミノス王は海王ポセイドンを騙したため、怒りを買い、王妃が牛に欲情するよう呪いをかけられました。
こうして生まれたのが有名な半牛半人の怪物ミノタウラスです。
成長したミノタウラスは人間を食べるようになったので、ミノス王はイカロスの父ダイダロスに迷宮を作らせ、そこにミノタウラスを閉じ込めました。

ミノタウラス退治

ミノス王は当時服属させていたアテネの町から、毎年、ミノタウラスに捧げる生贄を献上させていました。
人々はこの行為を憎み、なんとかミノタウラスを退治できないものかと考えました。
しかし、仮にミノタウラスを倒せても、迷宮から脱出することができません。
この問題に挑んだのが、アテネの王子テセウスでした。
ミノス王の娘、アリアドネと恋仲になっていた彼は、アリアドネから赤い麻糸を受け取り、入り口に糸を結びつけ、見事ミノタウラスを倒しました。
帰りは糸をたどって元の入り口に戻ることができました。
ちなみに、この糸のアイデアを考えたのはアリアドネではなく、ダイダロスでした。
ミノタウラスを殺され、娘まで連れ去られたミノス王は面白くありませんでした。
なので、ミノス王はダイダロスとイカロスの親子を迷宮に閉じ込めたのです。

テセウスとアリアドネの後日譚

話は少しずれますが、このふたりについても面白い後日譚があるので記載しておきます。
まず、テセウスですが、ミノタウラス退治に成功した際には、アテネに白い帆を上げて帰ると約束していましたが、うっかりと忘れてしまい、行きと同じく黒い帆で帰ってしまいました。
それを見た父王のアイゲウスはテセウスが殺されたものだと早合点し、海に身を投げます。
これが、エーゲ海の名前の由来です。
また、アリアドネですが、テセウスに協力したにも関わらず、途中で置き去りにされます。
すると、その美しさに目をつけた酒の神バッカスが彼女に関心を持ち、やがて妻となります。
テセウスについては、ひどい人物にも見えますが、後にアテネで善政を敷いたらしく、名君として名を残しています。

イカロスに対する評価

 
イカロスが墜落死したことに対しては、基本的に神をも恐れぬ罰当たりな行為をしたから天罰が下ったと評価されています。
また、調子に乗りすぎると痛い目にあうという教訓を伝えているとも、テクノロジーに頼るといけないという教訓と見る向きもあります。
しかし、冒頭の歌のように勇気を持ってチャレンジすることは若者にとって大事なことだという解釈も一部に見られるようです。

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