低緊張とは?
医学的に低緊張という体質があります。
プレッシャーを感じにくいとか、そういう精神的な体質ではありません。
筋力が弱いという身体的な体質です。
どうやって見分ける?
姿勢の悪いとか、歩き方が変だとか、転びやすいなんて人がいたら、その可能性が高いです。
脚の向きがやけに内側を向いているなんてこともあります。
要するに身体を支える筋肉の力が弱いので、真っ直ぐ立つことができず、バランスが悪くて転ぶのです。
「低緊張」と呼ばれるのは、身体の筋肉や腱が張りつめておらず、ダラリと緩んでいるような状態だからです。
本人はまっすぐ立っているつもりなのに、身体は曲がっていたりします。
そうでないと立っていられないのです。
猫背も特徴的
猫背であることも多いです。
猫背が普通という姿勢になると、肋骨が狭まって肺の成長が阻害されます。
結果、肺活量が弱くなり、息切れをしやすくなります。
だらんとしている上、肺活量がないから、マラソンなどに挑むとすぐにバテることになります。
この体質に関する知識がない体育教師などには「やる気があるのか!」と怒鳴り散らされることになります。
早めに医師に見てもらうことをおすすめします。
障害というより体質なので、無理矢理治療しなければならないというものではありません。
しかしながら、側弯症のような背骨が曲がる原因となったり、背が伸びなくなる原因となる可能性はあります。
また、スポーツが苦手な子は学校などで惨めな思いをすることが多いので、小さい頃から理学療法士の指導を受け、身体を動かすなどして、少しずつ改善するのが望ましいとされています。
また、筋力の強さがそのまま影響するような瞬発力系スポーツ(短距離走など)には向きませんが、弱い筋力でできて、持久力を問うようなスポーツなら実力を発揮できる可能性があるといわれています。
例えば、水泳ならそれほどハンデはないとのことです。
いずれにせよ、早めに小児整形外科などに診てもらうのがいいと言われています。
それと、運動神経が極端に悪い場合は、低緊張だけではなく、別の障害を持っている可能性があります。
子供の発達が心配なら早めに専門医の診断を受けることが望ましいです。