「母をたずねて三千里」に関する雑学 マルコの母はなぜアルゼンチンに行ったのか?

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母をたずねれ三千里とは?

「母をたずねて三千里」は1976年に日本アニメーションが制作した作品です。
世界名作劇場の第二弾でもあります。
若き日の高畑勲氏や宮崎駿氏、富野由悠季氏らが制作に参加しています。
ストーリーを簡単に記せば、イタリアのジェノヴァからアルゼンチンまで、マルコ=ロッシという少年が母に会いに行く話です。
有り金をすられたり、母と行き違いになったり、悪いやつにだまされたりもしますが、最終的には多くの人の助けを経て、再会を果たします。

原作がある?

元はイタリアの作家、エドモンド・デ・アミーチスが書いた「クォーレ」という作品の中に挿入される形で書かれている短編です。
「アペニン山脈からアンデス山脈まで」というタイトルです。
マルコが母親に会いに行くという基本ストーリーは一致していますが、元が短編なので、それ以外はアニメスタッフが作った部分がかなり多いとされています。

なぜマルコの母はアルゼンチンに行ったのか?

そもそも、なぜマルコの母マリアはアルゼンチンにまで行ったのか?
その理由について、原作では触れられていません。
そのため、アニメオリジナルの設定が作られました。
マルコの父は貧しい者にも医療を受けさせたいと診療所を経営していましたが、相手が貧しい人々なので、少しも儲かっていませんでした。
それどころか借金に苦しむ有様でした。
そこで、母のマリアが当時、好景気だったアルゼンチンに出稼ぎに行くことになったのです。
アルゼンチンには母のいとこ、マルコから見ておじに当たるフランシスコ・メレッリという人物がいて、彼を頼りに出かけたのでした。

当時のアルゼンチンは好景気だった?

この作品の舞台は19世紀末頃ですが、当時のアルゼンチンはイギリスからの投資が盛んに行われ、鉄道網なども敷かれた時代でした。
そのため、景気が良く、ヨーロッパからの移民が続出していた時代でもありました。

マルコがアルゼンチンに旅立った理由は?

マルコがなぜ母に会うため、はるばるアルゼンチンにまで向かったでしょうか?
それは母からの連絡(手紙)が途絶えたからです。
アルゼンチンに到着した母は、フランシスコ・メレッリを訪ねましたが、彼は事業に失敗しており、マルコの母が稼いだ金も着服するくらいでした。
そのため、彼は母がイタリアに当てた手紙に余計なことを書かれていてはまずいと考えて、手紙を隠していたのでした。
なお、原作でのマルコは13歳ですが、アニメでは登場時9歳、アルゼンチンに渡ったのは10歳という設定にされています。

アニメオリジナルのキャラ

マルコにいつも懐いていた白い子ザルのアメデオは、アニメオリジナルのキャラクターです。
元は兄が飼っていましたが、兄が機関士になる修行に出たため、マルコが飼うことになりました。
また、たびたび作品に登場する人形劇を演じて稼いでいる家族、ペッピーノ一座もアニメのオリジナルキャラです。
そのため、ヒロイン的な役割を演じる一座の娘、フィオリーナもアニメオリジナルのキャラということになります。

最終的にマルコはどこまで旅をしたのか?

マルコの母はいとこに騙されたこともあり、各地を移動しました。
そのため、マルコはアルゼンチン国内をあちこち回ることになります。
まずはイタリアのジェノヴァから船で移動し、ブエノスアイレスへ。
当初はブエノスアイレスに母がいるはずだったのですが、そこにいないことがわかり、バイアブランカに移動。
嘘情報にだまされ、再びブエノスアイレスに戻ります。
今度は、別情報からメキーネスという人物の家で働いていることがわかります。
しかし、一家はコルドバに引っ越したことがわかり、マルコはロサリオを中継して、コルドバに向かいます。
ですが、そこでも母に会えず(別のメキーネス家だった)、最終的に北部の都市、トゥクマンにて再会することになります。
ジェノヴァからトゥクマンまでの距離は約15000キロと言われています。
三千里は12000キロですから、それ以上をマルコは移動したことになりますね。

最後はどうなった?

再会したときマルコの母は病気で、意識不明の重体でした。
しかし、マルコが呼びかけると意識を取り戻し、手術を受けることで回復します。
マルコはメキーネス家で働きます。
母親の体調も良くなりました。
そこにジェノヴァの父から手紙が届きます。
父の診療所事業も賛同者が現れ、借金返済の目処が立ち、兄も無事機関士になれたということでした。
ふたりに会いたいということであったため、マルコと母はジェノヴァに戻ることを決意します。
帰りはふたりでアルゼンチン国内で世話になった人たちにお礼を言いながらの帰国でした。
マルコは将来、医者になって、アルゼンチンに戻ることを誓います。
ジェノヴァに戻り、父や兄とも再会。
マルコは苦難の連続だった旅を「素晴らしかった」と語るのでした。

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