究極のグルメ漫画「美味しんぼ」。
グルメブームを作り上げた漫画でもあります。
開始から30年以上続き、単行本は100巻を超え、1億部以上を売り上げている人気漫画です。
アニメ化、ドラマ化もされ、それぞれ話題となりました。
長期連載ゆえか、初期からキャラクターの性格が変わったのでも有名です。
また、化学調味料、食品添加物、原発、自民党政権の政策などを批判していることから、論議を呼ぶこともあります。
エピソードはいくつかありますが、ここでは代表的なものを挙げます。
OS論争
単行本59巻にて「マルチメディアと食文化」という回があります。
この話の中で作者は主人公の山岡士郎を通じて、マイクロソフトのWindowsを酷評しています。
山岡曰く「Mac OSのパクリだ」「MS-DOSではなくSM-DOSだ」とのことです。
これは当時パソコンマニアの間で話題になり、「海原雄山がWindows信者として対抗するんじゃないか?」などと面白がって楽しむ者もいました。
マイクロソフトがこの内容に激怒し、ビッグコミックスピリッツに対して広告出稿をやめたという後日譚があります。
なお、この件もあってか、以後、美味しんぼに登場するパソコンはすべてマッキントッシュです。
単行本未収録の回がある
この作品には単行本未収録の回があります。
離乳食について取り上げた回で、半熟卵とハチミツの摂取を勧めた回です。
しかし、ハチミツに含まれている菌に対して一歳児には抵抗力がなく、卵は乳幼児に与えるとアレルギーを引き起こす可能性が高いことから問題となり、作者と編集部が謝罪して収録が見送られました。
栗田ゆう子が唯一食べなかったもの
美味しんぼのヒロインであり、支配者である栗田ゆう子。
この作品は栗田ゆう子の視点で描かれてもいることから、実質的な主人公でもあります。
山岡には「あの人はなんでもガツガツ食べる」とも評される食いしん坊ですが、初期の頃、鮒ずしのにおいが嫌いで、食べるのをためらうシーンがあります。
しかし、これは最終的に食べたので、「ラーメン戦争」という話の中で「ナルト巻きが苦手」と言って残したのが唯一食べなかったものになります。
超常現象が多い?
初期の頃、超能力者クリス・ボーンという女性が登場し、昆布とかつおだしのことを教えるためにテレポートとタイムスリップをする話があります。
また、沖縄を訪問する際、栗田ゆう子の夢枕に砂浜の精らしき女性が現れ、「沖縄を救って」と泣きながら訴えています。
栗田は他にも中国の陶磁器を購入した際、陶磁器に封じ込められた山岡そっくりの仙人の弟子から助けてくれと懇願される夢を見ています。
他にもイベリコ豚を食べたらガンが治った話や、馬肉を食べたらたくましくなったとか、鶏肉を食べたら認知症が治ったという話もあります。
岸朝子氏について
「料理記者歴ウン十年」というフレーズで有名な故・岸朝子氏が作中、何回か登場します。
作者は別の美味しんぼ関連の書籍で岸朝子氏と対談しています。
その中で岸朝子氏が「タバコを吸う」という発言をしています。
作中、タバコを吸った料理人を海原雄山に「料理人の資格がない!」などと激怒させている割に、その対談では特に批判していません。
また、美味しんぼ内で「『化学調味料』を最近は『うま味調味料』なんて書いてごまかしている」と批判していますが、対談の中で「その表記を勧めたのが私である」と岸朝子氏が話していることについても批判していません。
それどころか、化学調味料は「ほんのひとつまみ程度なら入れてもいい」と発言しています。
ダブルスタンダード?
唐山陶人の読み方
海原雄山の師匠に当たる陶芸家、唐山陶人はアニメとドラマで名字の読み方が違います。
アニメでは「とうやま」ですが、ドラマでは「からやま」という読みが採用されています。
なお、下の名前は「とうじん」で統一されています。
部長は麻雀のセミプロ?
常識人として知られる谷村部長。
この漫画内では数少ない性格が変わっていない人物ですが、第一話で文化部の社員が麻雀をしたという会話から「ははは、セミプロだからな。うちの部長は」と言われているシーンがあります。
麻雀は部長の隠れた特技なのですかね。
※長期連載漫画ゆえに、いろいろと矛盾点が出てくるのは仕方のないことですが、他にも思い出したら、随時追加していく予定です。
この作品をもう一度見たい方はU-NEXTから見ることができます。
デジタルリマスター版が見られます。
31日間の無料期間もあります。
無料期間中に全話見ることもできるかも……
お試しください。