1985年9月13日に任天堂から発売された「スーパーマリオブラザーズ(以下マリオ)」は、世界中で愛される不朽の名作です。
累計販売本数は「スーパーマリオブラザーズ」だけで、世界で4000万本以上、シリーズ累計では5億本以上と言われています。
このゲームの成功により、マリオシリーズは家庭用ゲーム機だけでなく、携帯ゲーム、スマートフォンアプリ、映画、アニメなど数多くの 派生作品 が生まれました。
代表的な派生作品には以下があります。
- スーパーマリオワールド(スーパーファミコン)
- スーパーマリオ64(NINTENDO64)
- Newスーパーマリオブラザーズ(ニンテンドーDS/Wii)
- マリオカートシリーズ(レースゲーム)
- マリオパーティシリーズ(パーティゲーム)
- スマッシュブラザーズシリーズ(対戦格闘ゲーム)
開発秘話:マリオはなぜ生まれたのか?
マリオはもともと「ドンキーコング」というアーケードゲームで登場したキャラクターが原型です。
当時は「ジャンプマン」「救助マン」「ミスター・ビデオゲーム」などと呼ばれていました。
初期設定では配管工でしたが、今では冒険家という扱いを受けています。
開発者の宮本茂氏は、ゲームの主人公に人間らしいキャラクターを採用することで、プレイヤーに親しみやすさを与えたいと考えていました。
当時の技術制約から「大きくて見やすいキャラクター」を作る必要があり、帽子とオーバーオールを着たキャラクターがデザインされました。
帽子は髪の描写を簡略化するため、オーバーオールは腕の動きをわかりやすくするために付けられたのです。
さらに、マリオのライバルであるクッパも、亀の見た目ですが、恐竜やドラゴンを混ぜたデザインで、怖すぎず親しみやすい敵キャラクターとして設計されました。
1. マリオの名前の由来
「ジャンプマン」などと呼ばれていたマリオは、任天堂アメリカ社の倉庫を管理していた不動産オーナー「マリオ・セガール」の名前をもじって「マリオ」と名付けられました。
外見がマリオと似ていたそうです。
フルネームがマリオ・マリオという説もありますが、これは映画の設定で、公式な設定ではありません。
2. ルイージの由来
緑色の服を着たマリオの双子キャラクターとして開発されました。
アメリカ任天堂の社員によって、イタリア人に多い名前として「ルイージ」と名付けられました。
「類似」からルイージというのは俗説ですが、宮本茂氏は時々ギャグとして講演などで使っているとか。
現在ではマリオの弟として定着しています。
「スーパーマリオブラザーズ2」では兄よりジャンプ力に優れるが滑りやすいキャラとして設定されていました。
マリオシリーズが有名になるに連れて派生作品が作られ、ルイージは報われない二番手キャラとして、少し卑屈な性格として描かれるようになってもいます。
3. クッパの意外なモデル
クッパは亀に見えますが、恐竜やドラゴン、カメの甲羅を持つ怪物を混ぜたデザインです。
開発者は「親しみやすい恐怖」を意識して作ったと言われています。
4. ステージ1-1の秘密
最初のステージ「1-1」は、初心者でも操作を覚えられるように細かく調整されています。
ブロック配置には隠しブロックやパワーアップが散りばめられ、ゲームデザイン史上の名作として知られています。
5. 無限増殖のバグ技
特定の敵を踏み続けると、コインやパワーアップが無限に出現するバグが存在します。
このバグは意図して作られたものではありませんが、スピードラン界では有名です。
6. 1UPキノコの色の意味
緑色の1UPキノコはライフを増やし、赤いキノコはサイズアップします。
色分けで直感的に効果を判断できる工夫がされています。
7. マリオのジャンプ音の秘密
マリオのジャンプ音は、当時の電子音しか出せない環境で開発者が工夫して作った音です。
現在ではマリオを象徴するサウンドの一つになっています。
8. 隠しステージとワープゾーン
「1-2」などにはワープゾーンや隠しステージがあり、初心者でも簡単に進めるルートと上級者向けの隠しルートが両立しています。
他のゲームカセットを利用してバグ面を作るなんて禁断の技も…
9. 世界的なヒットの理由
マリオは言語や文化に関係なく楽しめるデザインで、世界中で愛されました。
キャラクターが大きく、操作はシンプルで、誰でも直感的に遊べます。
10. マリオのアクションは教育的?
マリオのジャンプやコイン集めは、手先の器用さやタイミング感覚を鍛える教育的効果もあると言われています。
空間認識や反射神経の向上に役立つ可能性があります。
まとめ
「スーパーマリオブラザーズ」は、発売から40年近く経っても世界中で愛されるゲームです。
累計4000万本以上を売り上げ、無数の派生作品を生み出した背景には、計算され尽くしたデザインとキャラクター設定があります。
開発秘話や雑学、関連グッズ情報を知ると、さらにマリオワールドを楽しめます。
今遊んでみると、昔とは違った視点で新しい発見があるかもしれません。



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