ゲーム「信長の野望」の初期作品に関する雑学あれこれ 昔、方言モードがあった。

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光栄(現コーエー・テクモゲームス)の有名すぎるゲーム「信長の野望」シリーズ。

光栄を一流ゲームメーカーにした作品であり、多くの少年少女を戦国時代オタクにした偉大なるゲームです。

このシリーズの初期作品について、いくつか雑学を紹介します。

開発者は誰?

開発者はシブサワ・コウ氏です。

長い間、実在するのか、共同ペンネームなのか議論がありましたが、光栄創業者の襟川陽一氏であることが明らかにされました。

しかし、現在は襟川陽一氏が制作に参加していなくてもシブサワ・コウというクレジットが使われているということです。

名前の由来は実業家の渋沢栄一のシブサワと、光栄のコウを合わせたものです。

なお、後にフクザワエイジという開発者も登場しますが、こちらは福沢諭吉の苗字と、光栄のエイ、次男的扱いなので、ジがついたのが名前の由来です。

今ではブランド名のような扱いになっています。

初代はエリアが狭かった?

初代「信長の野望」は近畿と中部地方あたりの大名しか登場しませんでした。

東は越後の上杉謙信から、西は摂津の三好長慶あたりまででした。

そのため、毛利、島津、伊達といった大名は登場していません。

後に「全国版」が発売されて50カ国が対象となりましたが、三作目の「戦国群雄伝」では、またエリアが狭くなっています。

当初は大名しか登場しなかった?

初期は配下武将という概念が存在せず、大名を操作するというシステムでした。

そのため、大名が死亡すれば後継者を選べず、ゲームオーバーなんてこともありました。

また、難易度の設定ができましたが、難易度を高めに設定すると、弱い大名はゲームを初めて最初のターンで攻め込まれ、滅亡するなんてことがよくありました。

ちなみに、大名が寿命で死ねばその地は空白地に、敵に倒されれば、すべての領地が敵のものになりました(当時は城ごとに武将がいるシステムではなく、国ごとに対決するシステムであったため)。

能力値は変動制?

初代や全国版では大名の能力が一定ではなく、プレイヤーが回転する数字をスペースキーを押すことで止めて、初期能力値を決めるシステムでした。

何度もやり直しがききましたが、能力値の幅が結構大きいため苦心することがありました。

なお、初代では2人までしか同時プレイができず、ひとりだと織田信長、ふたりでプレイするなら、二人目は武田信玄でプレイする形となっていました。

方言モードがありました

二作目の「全国版」には方言モードがあり、全国の大名が方言で話していました。

信長や秀吉なら「○○だぎゃー」という具合です。

当時の少ない容量でよく作ったものだと感心しますが、逆に現在なぜなくなったのか疑問でもあります。

本能寺の変が起こる

初代「信長の野望」以外では、特定の条件(信長が京都に少数の兵とともにいて、その隣国に光秀がいるなど)を充たせば、本能寺の変が起こる仕組みとなっています。

ただ、そのイベントが起こったあと、どのような展開になるかは作品によって違います。

本願寺は加賀の大名?

史実では、本願寺の勢力は石山本願寺、つまり摂津の国にあった寺を本拠地にしていました。

しかし、初期作品では一国一大名というシステムになっていたため、摂津には三好氏が存在しており、そのままでは本願寺勢力を登場させることができませんでした。

そこで、代わりに守護大名の富樫氏が一向一揆によって倒された加賀が本願寺勢力の国となりました。

行動力、文化なんてパラメータもあった

一時期、大名および国主の政治力がそのまま行動力というパラメータにつながるようになっていました。

例えば、徴兵をするというコマンドの行動力が10消費するというのであれば、政治力100の大名なら1ターンに10回行うことができますが、政治力が10しかない大名なら1回しかできませんでした。

文化については「武将風雲録」にて重視されたパラメータで、これが高いと部下の教育の効率がよくなったり、金銭収入が増えたり、堺の商人と取引しやすくなるという利点がありました。

「武将風雲録」では茶器を持つことが重要な要素となっていて、部下から取り上げたりすると、かなり忠誠度が下がる仕様となっていました。

主君の名前を一文字与える恩賞があった

戦国時代には将軍などから名前の一文字をもらう「偏諱」とも「一字拝領」ともいう制度がありました。

例えば、武田信玄は元の名を晴信と言いましたが、これは将軍、足利義晴から一文字もらったものです。

これをゲームで再現していて主君の一番最後の文字を与えると、配下武将の名前の最初の文字が変わり、忠誠度が上がるという仕組みでした。

しかし、与え方によっては武将の名前が奇妙になり、誰だかわからなくなることがありました。

例)今川義元が「元」の字を長宗我部信親に与えてしまうと、父親と同じ名前の長宗我部元親になってしまう(注:これは例であって、このふたりが年代的に合うことはありません)。

なお、信長の野望は人気シリーズなので、様々なパソコンやゲーム機に移植されています。

機種によって内容に微妙は違いがあったりしますので、あしからず。

ここで私が記したのは、主にPC88シリーズでのことです。


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