昔、エニックスに訴えられたゲーム雑誌がありました。

ゲーム系
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ドラゴンクエスト2に関する訴訟

ドラゴンクエスト(通称ドラクエ)シリーズがあまりに有名なエニックス(現スクウェア・エニックス)。

このエニックス(当時)が、ドラクエ2が発売され、大ブームを起こしている際、英知出版の「ハイスコア」という雑誌を訴えています。

理由はゲームの内容、ヒントをあまりにも掲載しすぎたからです。

ゲーム内の重要アイテム(ラーの鏡)が落ちている場所などを当たり前のように公開したので、エニックス側から謎解きの楽しみを奪っているとされ、訴えられました。 

エニックスが訴訟に踏み切った裏には、一作目のラスボス竜王が変身してからの姿をハイスコアは掲載していた前科があったからだと言われています。

ちなみにハイスコアを出版していた出版社は英知出版という会社で、有名な村西とおる監督と関係のある会社です。

なので、なんでも公開する精神があったのかもしれません(笑)

ゲーム雑誌の両雄だったが……

当時はまだインターネットなどない時代で、攻略本の発売もゲーム発売と同時というわけではありませんでした。

ゲーム少年たちが情報を集めるにはゲーム雑誌を読むしかなかった時代です。

まだ「ファミ通」は「ログイン」というパソコン雑誌の1コーナーにすぎず、この「ハイスコア」と「ファミリーコンピュータマガジン」が、ゲーム雑誌の両雄でした。

しかし、この訴訟によって仮処分が下され、「ハイスコア」はしばらくの間、ドラクエ2の記事を掲載できず、しかも、ネタバレのような記事は一切書けなくなりました。

「ゾンビハンター」というゲームを開発したり、タイトルを英文字にするなど、リニューアルに励みましたが、かつてのような勢いはなくなり、いつの間にか廃刊となりました。

余談

ちなみに、ドラクエ2から「パルプンテ」という魔法が登場しました。

使うと何が起こるかわからないという設定になっています。

「ファミリーコンピュータマガジン」誌上で、ドラクエのプログラマー中村光一氏が、読者の質問に答えるというコーナーが一時期存在しました。

その中で、読者から「パルプンテを使ったらゲームが止まった(フリーズした)」という趣旨の質問がされていました。

そのことについて、中村氏は「何が起こるかわからないと説明書に書いてあるでしょ」と答えています。

ジョークで答えているのか、本当に止まるという現象が起こるのか、真相は不明です。

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