チェコの国名とビールに関する雑学。チェコという表記は間違い?

地理・歴史系
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チェコ共和国について

ヨーロッパのほぼ中央に位置するチェコ共和国。
首都のプラハはハプスブルク家の支配する都市として栄え、今も中世の面影を残す美しい街です。
街そのものが世界遺産となっています。
二度の世界大戦により、一時はチェコスロバキア社会主義共和国という国になりました。
1968年には「プラハの春」とも呼ばれる民主化運動が進みましたが、旧ソ連の軍事介入により蹂躙されるという悲劇も味わっています。
しかし、1989年東ヨーロッパの共産主義国で立て続けに起こった民主化運動、共産党一党支配打破の運動がチェコスロバキアにも波及し、最終的にスロバキア(SLOVAKIA)と分裂して、それぞれ別の国となりました。
このとき、他国と違い、流血沙汰が少なかったことから、チェコスロバキアで起こった一連の行動は「ビロード革命」と呼ばれています。
ビロードとは柔らかい織物のことです。

チェコという表記について

チェコスロバキアと呼ばれた時代の名残で、分裂後はチェコと呼ばれていますが、実はチェコ(CZECHO)のスペルの最後にある「O」は接続詞です。
後ろにスロバキアが来てこそ必要となるのです。
つまり、分裂してからはCZECHが正しく、チェコというより、英語読みではチェク、現地語読みではチェヒと呼ぶのが近い発音となります。

チェコビールについて

ちなみにチェコはひとりあたりのビール消費量が世界一の国です。
有名な「バドワイザー」と「カールスバーグ」というビールの銘柄はチェコの地名が由来です。
(それぞれ、チェスケー・ブジェヨヴィツェ、カルロビバリ)
バドワイザーは世界一の販売数を誇るビールですが、チェコ南部の都市チェスケー・ブジェヨヴィツェの「ブジェヨヴィツェ」をドイツ語読みで「ヴドヴァイス」といい、それを英語読みしてバドワイザーとなりました。
この地は中世からビールの産地として知られていて、それにあやかろうとドイツ系アメリカ人のブッシュという人物が名付けたとか。
しかしながら、本来この名前を使えるのは、この地の協会から許可を得たビールだけであり、そのため、バドワイザー社との間には名称をめぐる訴訟が起こっており、未だ完全には解決していません。

余談

チェコ人は夕食よりも昼食を重視する傾向があり、昼間からビールを飲む人も多いそうです。
黒ビールの産地としても有名です。
また、ビールの一種にピルスナーというものがありますが、この名前はチェコの地名プルゼニュ、ドイツ語名ピルゼンから来ています。
今では世界の主流となっていて、日本でもおなじみの金色のビールのことです。

チェコに行ってビールを飲みたいと思った方はこちらを参照してください。

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